ドバイビジネス
心配?貿易でのお金の話
貿易をやっていく中で、最も気になってくる事の一つとしてお金にまつわることではないでしょうか?
海外でお金のやり取りをする上では、日本国内では心配しなくてもよかったことや、勝手が違うということに直面することがあります。
今回は、貿易の決済の種類についての基本的な知識をおさらいしていきましょう!
決済の種類を確認!
当たり前ですが、商談をすれば決済の話はつきものですよね?
日本での方法は知ってるけど、海外だとどうなのか。
そんな時、決済の方法が違ってくれば、お金の話なだけに漠然とした不安が広がってしまうもの。
心配しなくても大丈夫です、海外でも共通の認識となっている決済方法が用意されているのです。
今回は、荷為替手形決済、送金決済、ネッティングの説明をしていきます。
■荷為替手形決済とは?
貿易の世界ではポピュラーな決済手段です。
お金ではなく「荷為替手形」という手形で決済をしていくというものです。
輸出側(売り手側)が船積みしたら、取引銀行に「荷為替手形」を買い取ってもらって、その回収を取引銀行が行う、というものです。
確かに間に銀行が入ってくれるのでリスクがヘッジされます。人気なのもうなずけますね。
■送金決済とは?
輸出側(売り手側)と輸入側(買い手側)が、銀行を介して決済するという、シンプルな決済手段です。
問題は、海外取引の場合、輸送に長い時間と破損リスクが生じる、つまり何がおきるかわからないため、決済そのものにリスクが付きまとうという点です。
信頼関係の構築されている取引関係では有効な手段でしょう。
■ネッティングとは?
輸出側(売り手側)と輸入側(買い手側)が、銀行を介さずに、お互いの貸し借りで相殺するものです。つまり、その都度の決済は行わずに、一定期間を経た上での取引差額を算出し、それを決済します。
これも送金決済と同じように信頼関係の下に成り立っている決済手段ですね。
ちょっとややこしい?荷為替手形決済を詳しく確認
輸出側(売り手側)にとって商品引き換えに代金を取り立てるための決済手段です。
貿易の決済は、距離が遠く、輸送に時間とリスクがあるため、料金の支払いについてもリスクが発生します。売り手側のリスクを軽減するための決済手段が、荷為替決済です。
輸出側(売り手側)は、商品を船積み後、荷為替手形を輸出側にある銀行に提出し、買い手側からの代金回収を依頼します。
輸入内側の銀行は為替手形の決済と引き換えに、輸入側(買い手側)に船荷証券(引換証のようなもの)を含む船積み書類を渡します。
輸入側(買い手側)は代金の支払いをしなくては、商品の引取りができません。
■荷為替手形とは?
為替手形と、船積書類(商品を引き取るために必要な「船荷証券」の2つから構成されます。)
■信用状とは?
銀行が代金の支払いを保障してくれるものです。
■信用状つき、なしの2種類がある
– 信用状つき決済(L/C)
Letter of Creditの略。信用状がついた決済。
– 信用状なし(D/P、D/A)
-D/P決済
-Documents of against Paymentの略。輸入側(買い手側)は、為替手形を手にした段階で支払いをしなくてはなりません。
-D/A決済
-Documents of against Acceptanceの略。輸入側(買い手側)は、為替手形を手にしてから一定期間以内に代金を支払わなくてはなりません。
リスクが軽減されるだけにその分取り決めも多くなってくるようです。
3種類の決済方法を見てきましたが、取引先との関係性も考えて最適な選択をしていくべきですね!
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