ドバイビジネス
一日5回、お祈りをする時間があります
イスラム教徒は一日に5回の礼拝(サラート)をしなければいけません。
その時を知らせる集合の呼びかけのことを『アザーン』と言います。
夜明け
正午
午後
夕方
夜
基本的には上記の5回のタイミングで行います。
もともと、人が大声で呼びかけていた
現在ではスピーカーを利用して『アザーン』が流れています。しかし、まだスピーカーが無かった頃は、礼拝の時間が迫ってくると、イスラム教徒の指導者がモスク(イスラム教の寺院)にあるミナレット(せん塔)の一番高いところまで登って、肉声で礼拝の呼びかけをしていました。
今では、礼拝時間になれば各モスクから大音量の『アザーン』が、スピーカーを通して流れてきます。
特にモスクが密集した地帯では、それぞれのモスクから流れる「アザーン」が大合唱のように合わさって、かなりの迫力になります。
『アザーン』は基本的にアラビア語
「アザーン」は、必ずしもアラビア語を使う必要はないとされているですが、アラブ諸国以外の国においてもアラビア語を使うのが一般的です(アラビア語圏でなくてもアラビア語であることも)。そのため、同じアラビア語の「アザーン」でも、言語の違いによる発音の変化や、訛りのようなものはみられるということでした。
いずれにせよ、言葉がわからない人からすれば、大音量で何を言っているのかはよくわからないものです。
そんな方のために、下記にアザーンの意味を書いておきます。
『アザーン』の発音と翻訳
・アッラホ アカバル アッラホ アカバル
★神様は偉大である。
・アシュハド アンナ ラー イラハ イッラ アッラー
★われわれはアッラー以外に神はいないと宣言する。
・アシュハド アンナ ムハッマダン ラスウール アッラー
★ムハッマド預言者は神様の預言者であると宣言する。
・ハッヤ アラ アッサラ―
★礼拝に来て!!
・ハッヤ アラ アルファラー
★成功のために来て!!
・アッラホ アカバル アッラホ アカバル
★神様は偉大である。
・ラー イラハ イッラ アッラー
★アッラー以外に神はいない。
この言葉を2~4回ずつ繰り返し唱えるのですが、音をゆっくり伸ばして唱えるため、3~4分程度の時間がかかります。
「アザーン」は町のアナウンス?
日本でも地域によって違いはありますが、お昼や夕方にサイレンが鳴って、食事や終業の時間を教えてくれます。
イスラム教の方にとっての『アザーン』は、日本人にとっては『街のアナウンス』のようなものなのかもしれません。
ここがポイント!
ドバイのモール・オブ・ジ・エミレーツには、アザーンを知らせる韓国企業Samsung製の巨大ディスプレイがあります。
Samsungは「地域専門家制度」という人材育成制度を1990年から導入し、世界中に社員を派遣しました。この制度で派遣された社員は、1年もの間、仕事をする義務が無く、現地の人とコミュニケーションをとることで現地の生活習慣への理解を深めます。
そうして派遣先の生活習慣を知り尽くした「専門家」が製品をローカライズする際の「水先案内人」となるからこそ、アザーンを知らせるディスプレイや時計など、現地の文化や生活に根付いた製品の開発を思いつくのかもしれません。
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