ドバイビジネス
今回は食品を扱っている皆様に向けて、ドバイへの流通における重要な行程をご紹介します。
例えば、展示会などでバイヤーと出会い、現地でその後商談を重ねて、商品の市場性を感じたとしましょう。
さて、次にドバイに商品を流通させるために必要なことはなんでしょう。
「まずハラルマークは必須だよね?」とおっしゃる企業様が多くいらっしゃいます。
ですが、多くの加工食品の場合、ハラル証明取得の前に実はもっと重要なステップがあるのです。
それは、ドバイ国内のESMA、Ministry of Health、Municioalityと言われる機関への商品登録です。
※生肉、家禽類などの加工品を輸入する場合は登録前にハラル証明書が必要になります。
食品に対する輸入規制
まずイスラム圏であるドバイは、食品の輸入に関しては厳しい審査があり、輸入者になるためにも経済発展局が発行するライセンスが必要になります。
そして、ライセンスを保有した事業者がドバイ市庁が運営するFood Import & Re-Export System(FIRS)に商品登録をしなくてはいけません。
商品登録とは
ドバイ当局の規制やガイドラインに則ったラベル、パッケージ、消費期限を、FIRS 内の登録分類システムに登録することです。
この規定やガイドラインには例えば下記のようなものがあります。
ラベルには、必ず成分の重量・容積を降順に記載しなくてはいけません。
また、製造日や賞味期限の他、原産国、製造者、梱包者、流通者、輸入者、輸出者も記載しなければいけません。
パッケージは、入っていない成分が入っているように錯誤させる記載はできず、効能に関しても実証されていないことの明記を安易にすることはできません。
※豚肉やアルコールなどハラム(ハラーム)のものが含まれる加工食品も登録は可能ですが、これらの規制対象商品を登録する際は、申請前に特別な許可をとる必要があります。
あらゆる規定をクリアして、やっとドバイでは流通が可能になります。
ハラルマークはなくても大丈夫
前述のとおり、ドバイに流通している食品は、商品登録により一定の規定を満たし、明確な表示がなされています。
そのため、ハラルマークがなくても、現地のスーパーでムスリムの消費者たちは安心して買い物を楽しめるようになっています。
現地のバイヤーにハラルマークは取得にかかるお金が大きいのでむしろ取らなくていい、むしろ取得にかかったお金で商品単価が高くなってしまうのでは本末転倒だとさえ言われたことがある程です。
もちろん、バイヤーや販売戦略によってはハラルマークが重要であると考える場合もあるでしょう。
ムスリムの消費者にとって、ハラルを保証しているものである以上、商品に対する安心を獲得することにもつながります。
ただ、実際に費用もかかる上、流通に必ずしも必要なものではないので、あくまでバイヤーとの相談の上で決めていくことをお勧めします。
ここがポイント!
弊社では、ドバイで商品の流通をさせたい企業様に向けて「商品登録」の代行サービス、ひいては販路の獲得、拡大までのトータルサポートをさせていただいています。
ドバイへの販路の開拓を考えている方は一度、弊社へお問合せ下さいませ。
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