ドバイビジネス
そもそもハラルとは
イスラム教徒の言葉で「許された行為」を言います。 飲食料、化粧品、衣類、中には物流など色々なことに「ハラル(ハラ―ル)」という考えが適用されます。 日本で「ハラル」と言えば、食品を指すことが多く、許された行為である事から、食べられると許可されているモノがハラル、禁じられたモノがハラーム(ハラム)と言います。
ドバイでの食品におけるハラル(ハラール) ハラル認証とハラルマークについて
駐在員が見た現地の飲食料
まず、現地のスーパーやコンビニで市場調査や買い物をするとすぐに気付いた事があります。 それは多くの商品に「ハラル認証やハラルマークが無い」という事です。
ハラル認証が付いていない理由
ドバイがあるアラブ首長国連邦はイスラム教を国教としております。 また、同国は国土のほとんどが砂漠であり、農業に向かない地域のため、さまざまな飲食料が輸入されています。 輸入食品に対する検査は非常に厳しく、輸入するタイミングでハラルかどうか判別をしており、禁止された成分が入っている場合は、そもそもドバイの一般市場で流通させることができません。 (一部のレストランやスーパーのノンムスリムコーナー等ではお酒や豚肉の販売が許されています。) そのためドバイの一般市場に並ぶ飲食料は「基本的にハラルである」という事になります。 特別な場合(食肉や畜肉エキスが入っている場合など)ハラルマークは必要となります。
禁止された成分ってなに?
アルコール、キノリンイエロー、アマランス、パテントブルーV、チクロなどの成分が禁止とされています。(Dubai Municipality*より抜粋) 弊社では2015年に約60品目以上における飲食料を現地で販売できるように、Dubai Municipalityという機関に商品登録を行いました。 実際のところルールブックに書かれていない成分でも指摘が入ることがありますので、商品登録を進めてみなければ現地で販売できるモノなのかは明確に分かりません。 例えば、アミノ酸は原料の記載をしなさいという指摘がほとんどのケースで入ります。(理由はアミノ酸は多くが動物性由来の成分である事が多いため) *Dubai Municipalityとはドバイ市政庁を指します。
ドバイで販売をするためにはどうしたらいいの?
現地で飲食料を販売するためには、Dubai Municipalityへの商品登録が必須となります。 商品登録が出来るのはインポートライセンスを持っており、かつDubai Municipalityのアカウントを保有している企業に限られますので、日本企業が現地で商品を販売する方法としては、大きく2種類となります。 ①インポートライセンスを持った現地法人を設立する ②現地のパートナー企業を開拓し、商品登録をやってもらう(もちろん弊社でも可能)
まとめ
日本のような国では、ハラルマークが商品についていないと、「一体何が食べれるモノで、何が食べれないモノなのか分からない」ため、ハラル認証を取得し、商品にマークを付ける必要があります。 ドバイのような国では、「そもそも並んでいる商品が食べれるモノ」なので、商品にマークを付ける必要がありません。(もちろん販売促進・強化のためにはマークを付けることはメリットとなる場合があります) 結論としては、ハラル認証を取得すべきかどうかはバイヤーに確認するのが良い。と考えます。 なぜなら、売れる商品にするためには、味や成分やパッケージなどを現地に合わせて変更するかもしれませんし、現地で卸先が決まっても最初は売れないかもしれません。 売れるかどうか分からない状態で、先に味もパッケージも固めてしまい、ハラル認証の取得に何十万から何百万円、何ヶ月もかけて先行投資をするのではなく、まずは市場調査、商談、サンプル販売など、現地で営業活動を行い、売れるポイントを掴みながら、商品をローカライズしていく方法を取るべきです。
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