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2016年5月14日

ドバイ生活

実は日本と関係が深い!
ドバイメトロを使いこなしてドバイを楽しむ

「ドバイメトロ」に日本を感じる

ペルシャ湾の海岸線に沿ってドバイを縦断している「レッドライン」とドバイクリークを囲む形で走っている「グリーンライン」の2路線で構成されている「ドバイメトロ」。   私もドバイに駐在していた際には主要な移動手段として、タクシーとともによく利用していました。   一見するとその近代的で清潔感あふれる車両と駅に圧倒され「さすがドバイを走っている電車はレベルが違う」と感じるでしょう。

 

しかし、実のところ「ドバイメトロ」の開発・施工には日本の大手ゼネコンが大きく関わり、実際に走行している車両とそのエンジンも「近畿電鉄」で使用されているものと同様のものとなっています。 日本から約8,000km、国際直行便でも11~12時間もかかるほど離れているドバイにぐっと親近感がわいてくるのではないでしょうか。   また、町を歩けば、目につく車の多くが日本車。特にタクシーはそのすべてが日本車だといっていいほど。このことからも、その親日国ぶりが十分垣間見られますが、その話はまた別の機会で紹介させていただきます。   とにかく、ドバイに降り立った際には世界で活躍する日本を感じることができる「ドバイメトロ」を体験することを強くお勧めします!  

ドバイで満員電車はあるのか

東京の朝ではよく見られる満員電車、複数の条件が重れば人口の集中する都市部では多く見られ、朝は通勤で、夕方は帰宅のためにひどく混雑します。

 

「ドバイメトロ」はどうでしょうか。 ドバイの煌びやかで優雅なイメージが先行していれば、もしかすると朝の通勤時間帯に満員電車が走っているとは考えにくいのではないのでしょうか。

 

実は、ドバイにおける重要な市民の足となっている「ドバイメトロ」でもその例に漏れず、朝・夕の通勤もしくは帰宅時間帯は東京には及ばないまでも鮨詰めの様相を呈します。  

 

firstjourney_1_innerbig

そこそこ人が多い時の様子です。

 

ですが女性や子供は安心してメトロを利用できます。さすがはイスラムの国というべきでしょうか、男性と女性が接触しないように女性専用のスペースが設けられており、しかも女性用のスペースはすいています。

 

また、朝夕のみですが女性子供専用車両も用意されているので、配慮は万全となっているのです。

 

私も朝・夕の通勤・帰宅時間帯に幾度となく満員電車には遭遇してきましたが、そのたびに女性用スペース(女性子供用車両も同様に)を羨ましく思った覚えがあります。

 

そんな時は少々値は張ってしまいますが、後述するゴールドカードで車両の端の1両にある比較的空いているを利用してみるのもいいかもしれません。(それでもたまに座れなかったりもしますが)  

実際のドバイメトロ乗り換えとメトロの利用方法

現行のドバイメトロは「レッドライン」と「グリーンライン」で構成されているので、目的地によっては乗り換えが必要になります。

 

この乗り換えは最初は難しく感じますが、路線図をよく理解し、乗り換えの駅で確認さえ怠らなければ意外と簡単です。まぁどこも変わらないですね。 下の路線図をみながら考えてみましょう。 例えば、あなたが今レッドラインの39番目の駅「Ibn Battuta(イブンバトゥータ)」にいるとします。

 

そこからグリーンラインの22番目の駅「Palm Deira(パームデイラ)」にいくには、どこで乗り換えをし、料金はどうなるかわかりますか? まず、下の図から確認するに乗り換えの駅はレッドラインの19番目の駅「Burjuman(ブルジュマン)」となるのがわかります。  

ドバイメトロ 路線図 乗り換え 次に料金ですが、「ドバイメトロ」の運賃はゾーン制となっており、全てノルカード(nol Card)というICカードでの乗車となります。 ゾーン制における各ゾーンの分け方は先ほど参照した路線図の色分けを参考にしてください。

 

ICカードの購入方法と料金

駅で購入できるICカードは、シルバー、ゴールド、レッドの3種類です。  

 

シルバーカードは、初期費用として25ディルハム(約750円※1)が必要となる上、7.5ディルハム(約225円※1)以上の金額をチャージしていないと、改札に入ることができないなど制限はありますが、1ゾーン内、あるいは隣接するゾーンの境界駅までの利用(T1)が3ディルハム(約90円※1)、隣接する2ゾーンにまたがっての利用(T2)が5ディルハム(約150円※1)、3つ以上のゾーンにまたがっての利用(T3)が7.5ディルハム(約225円※1)と、運賃は安くなります。 ゴールドカードは、比較的空いている両端1両に乗車することができますが、運賃はシルバーカード使用時の2倍です。

レッドカードとは、発行料2ディルハム(約60円※1)と安いのですが、その分運賃が4~8.5ディルハム(約120円~約255円※1)とシルバーカードより割高です。 一日や短期間だけ使いたい一時滞在者・旅行者にとってはレッドカードがお勧めです。   これらの情報と路線図を加味して運賃を算出すると、横断するゾーンは2つなので、下の表からT2となることがわかります、ここで使用するカードがレッドカードであれば、今回の運賃は6ディルハム(約180円※1)になりますね。  

 

Tiers ゾーン数
Tier 1(T1) 1ゾーン内でののみでの利用、隣接する別ゾーン境界駅までの利用。
Tier 2(T2) 隣接する2ゾーン内での利用
Tier 3(T3) 3つのゾーンにまたがっての利用

 

    T1 T2 T3
シルバーカード・ブルーカード  nol_gl nol_b 3ディルハム (約90円※1) 5ディルハム (約150円※1) 7.5ディルハム (約225円※1)
レッドカード  nol_red 4ディルハム (約120円※1) 6ディルハム (約180円※1) 8.5ディルハム (約255円※1)
ゴールドカード  nol_g 6ディルハム (約180円※1) 10ディルハム (約300円※1) 15ディルハム (約450円※1)

※2. RTA(Roads & Transport authority)参照  

まとめ

  ドバイ主要地区はドバイメトロで回ることができます。観光の時はもちろんのこと、移動時間を読みやすいのでビジネスシーンでの利用もお勧めです。 私がドバイで駐在していた時には、ドバイの展示会のほとんどが開催されているDWTC(ドバイ・ワールド・トレード・センター)に通っていたので、ドバイメトロは重宝しました。

朝方や夕方に起こる交通渋滞に巻き込まれませんし、何より移動費が安く済みます。

日本では考えられないほどの広い道(シェイクザイードロードなど)をレンタカーやタクシーで走るのも一興ですが、今回の情報を利用して、ドバイの隅から隅までを「ドバイメトロ」で満喫してみるのはいかがでしょうか? ※1. 1ディルハム=約30円で計算(2016年5月現在)

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