ドバイビジネス
健康国家を目指して…
アラブ首長国連邦(UAE)では、現在VAT(付加価値税)の導入の計画が進められています。
2018年1月からのVAT導入決定がUAE財務相より発表されました。またそれに先立って、10月1日から更なる税金のルール変更がUAEで開始されます。今回は10月よりUAEで税金に対し何が起こるのか皆さんにご紹介します。
VAT(付加価値税)とは?
そもそもVATとは、V=Value、A=Added、T=Taxの略で、日本の消費税のような税金です。日本の消費税との大きな違いは、税率が対象となる物品・サービスによって異なることが多いという点です。
何が変わる?
10月1日より、ドバイで販売するタバコ製品、エナジードリンク、炭酸飲料にVATが導入されます。炭酸飲料に50%、タバコ製品・エナジードリンクは100%の税が課されます。
例1:炭酸飲料の場合
変更前1.5AED(約45円)の商品→変更後2.25AED(約67.5円)
例2:エナジードリンクの場合
変更前8AED(約240円)の商品→変更後16AED(約480円)
例3:タバコ製品の場合
変更前12AED(約360円)の商品→変更後24AED(約720円)
参照: http://gulfnews.com/business/sectors/retail/uae-to-charge-selective-tax-from-october-1-1.2078633
なぜ突然税金導入!?
今まで、「税金ゼロ大国」と謳っていたUAEがなぜ、今回税金導入に踏み込んだかと言うと、理由は2つあります。
1つめは、UAEでは今まで、石油資源を背景に様々なインフラ投資を進めてきました。しかし、オイル価格下落の長期化が予想される中、中東GCC諸国ではオイル以外の財源確保をしなければならなくなりました。そのため財政収入の領域を広げる狙いがあるのです。
2つめは、UAEは世界でも有数の肥満大国です。UAEの人口の7割が体重過多、約3分の1が肥満と国全体で深刻な状況となっています。
過去、UAEの肥満についてご紹介しています。
そのため、炭酸飲料(コーラなどの砂糖を含む炭酸飲料)や喫煙などの健康に害するものから国民を守るために今回、税金導入に至りました。
ここがポイント
UAEでは、「肥満大国」という社会問題を抱えていることから、健康への意識が変わりつつあります。実際に食に関する規制がこれまでよりも厳しくなってきています。
最近は、スーパーなどで、グルテンフリーやオーガニック、スーパーフードなどの健康食品をよく見かけます。
当社では、現地での食品を含めた製品流通のために必要となる、製品登録も代行しております。現地に駐在員がいるからこそ分かる市場情報もございますので、海外進出に関して気になる事がございましたら、一度当社までお問合せ下さいませ。
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