ドバイビジネス
皆さん、こんにちは。ドバイ駐在スタッフHです。
エジプト人である私はもちろんムスリムです。
今日は皆さんに『アラブ社会の家族の在り方』についてご紹介させていただきます。
断食の月であるラマダンの家族との時間
断食の月であるラマダン中、毎日の断食明けの時間にイフタール(断食明けの食事)を取るため家族揃って、みんなで食卓に着きます。ラマダン中は日が昇っている間は一切の飲食を禁じられていますが、日が沈むと家族で食事をするということです。要するにその時間に家族全員が在宅することが当たり前のことであります。アラブの社会では当たり前の概念ですので、皆がイフタールまでに帰宅出来るように、職場より解放され、学校の授業も短縮されています。また、子供たちが大きくなって、結婚して核家族に分かれても、イフタールは実家に集うことが多いので大人数の食事になります。
ラマダンは自分自身と向き合う大切な時間です。1ヶ月もの間、渇きと空腹に耐える苦行に思えますが、敬虔なムスリムは毎年のラマダンを心待ちにしています。空腹に耐えて自己の欲望を制する自己鍛錬。食べ物があることに対する感謝と食べるものさえない貧しい人への理解。同じ境遇を共有することによって、家族とコミュニティへの理解と絆を深めるときなのです。
アラブの社会では一日の仕事が終わると、日本と違って、同僚と飲みには行かず、父親も母親もまっすぐ帰宅します。アラブ人がお酒を飲まないからという理由ではなく、我々にとって家族と食事をとることは、最高の楽しみであるためなのです。家に帰る途中で、寄る場所があったとしても、ほぼスーパーのような場所です。妻や子供たちに頼まれたもの買うために立ち寄る程度なのです。アラブ人のメインの食事は昼食ですが、父親の帰りを待つため、夕方になることが多いです。子供たちも含めて、家族全員サンドウィッチや軽食などで空腹を凌ぎながら、家長の帰宅を待ちます。
自分の人生における家族や親戚の存在
アラブの社会では子供たちは結婚するまでに実家で暮します。例えば、30歳になっても独身の場合でも、実家で暮らすのは当たり前のことです。それは経済的な事情と関係はなく、昔のしきたりと伝統と関係があります。要するに男女とも結婚しない限り、親元を離れないことは当たり前のことであるのです。子供たちが結婚するとなると、家族だけではなく、一族の一大事になり、祖父母や叔父さんたち、叔母さんたちやその子供たちなども集まります。その家族や親戚の強い関係のおかげでは世代間の断絶は起こりませんし、子供たちが非行に走ることもないのです。
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