ドバイビジネス
石油輸入国にとって原油価格低迷は非常に喜ばしいことでありますが、同時に石油産出国の財政収入が減少することになります。現在 GCC 諸国は、経済構造の変革に取り組んでいます。2008 年の原油価格急落に前後して、GCC 諸国政府は相次いで経済変革計画を発表し、これまでの変革方針を基本的に踏襲しつつ、他面では新たな方針を織り交ぜて国内外に経済改革の重要性を訴えています。2018年1月より、GCC諸国で導入されるVATも変革の具体例の1つです。UAE では、連邦政府だけでなく首長国ごとに経済多角化と非石油セクターからの収入を中心的課題とする経済改革計画を策定してきました。ドバイ首長国では「計画 2021(2014 年 12 月発表)」と「産業戦略 2030(2016 年 6 月)」が現在進行中です。石油価格低迷後に悪化した GCC 諸国経済の中では、UAE の経済見通しは相対的に良好で、今後も湾岸諸国のビジネス、金融の中心地としてさらなる経済活発化が見込まれています。
VATに関する記事:https://www.global-p.com/dubai_biz/dubai_biz_cate?cate=dubai_biz
VATは経済やビジネスに不利に向くのか!?
もちろん、私たちUAEに住む人たちにとってVATは痛手ですが、私達がビジネスをする層の購買意欲の高い人たちにとっては、5%のVAT導入は、さほど問題ではないようです。また、欧米人たちに聞くとVATも所詮5%、自国の高いVAT率と比べると依然として住みやすいと語っていました。
表:国税庁HPより引用https://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/gakushu/hatten/page13.htm
IMF(国際通貨基金)も、UAEはVAT導入により、経済が衰えることはなく、むしろ政府の財政収入により経済がさらに活発化すると発表しており、具体的に、UAEのインフレ率は2018年に3.6%に達し、2017年の2.8%よりも約80ベーシスポイント上昇すると予測しています。
ここがポイント
次回では、具体的にどのような商品にVATが課税されるのかを紹介したいと思います。わが社では、ドバイのビジネス情報に関する問い合わせや、現地視察のアテンドを随時受け付けております。何か質問などがございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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