ドバイビジネス
世界で唯一、女性の運転を禁止していたサウジアラビアが6月24日から女性の運転を解禁しました!
「サウード家のアラビア王国」という意味であるサウジアラビアは、サウード家の絶対君主制のもと、厳格なイスラム教ワッハーブ派の政教一致を国是としています。
女性の運転も、その宗教に基づく法律で禁じられていました。
サウジアラビアでは100万人以上の女性が毎日、職場への行き帰りのために運転手を雇用したり、タクシーを利用したりする必要があり、労働生産性に悪影響を与えているとの意見が上がっていただけに、今回の決定に国は祝賀ムードに沸いています。
女性の運転に関しては、女性を保護の対象と考えるイスラム教の保守的な解釈や、女性は育児や家事に集中すべきだとの考え、女性が運転すれば不倫など男女出会いの機会が増えるといった意見から、イスラム聖職者らが解禁に反対してきていました。ですが、サウジアラビアの一部の地方では、必要不可欠な交通手段として女性の運転が一般的に行われているほか、都市部でも子どもの送り迎えに苦労する親の不満が高まり、運転禁止の弊害が目立つようになっていたり、女性差別の対象として、各欧米諸国の団体や、外国で運転免許を取った女性から異議を唱えられていました。
現在、サウジアラビアのカーディーラーには高級車を吟味する女性であふれているそうです。女性たちが運転免許を取得する前に父親がフェラーリやランボルギーニなど、超高級車を用意していると友人から聞きました。可愛い娘にいいものを与えたいという父の心は世界に共通ですね 笑。
サウジアラビアでは今!?
2014年シェールガス発見による原油価格の急落は、サウジアラビアだけではなくGCC諸国の国家財政に大打撃を与えました。サウジアラビアは、進む人口増加の影響もあって、2018年予算の財政赤字は日本円で約5兆8,600億円であると発表されました。(※1)
その後、脱石油経済が必要となり、革新的とされるムハンマド皇太子がサウジアラビアの舵を握るようになってから、サウジアラビアも大きくな変革を遂げようとしています。
ムハンマド皇太子の掲げる経済の多角化のための「サウジビジョン2030」の中で、女性の存在も社会要員として重要であることとしたうえで、女性の社会進出支援を明記しています。今回の女性の運転許可も、サウジアラビアの改革の1つということができます。
(※1)日本経済新聞2017年12月20日付
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO24844360Q7A221C1FF1000?s=3
(※2)サウジビジョン2030日本語訳
http://vision2030.gov.sa/SVpdf_jp.pdf
ここがポイント!
GCC諸国全体の経済多角化の動きにより、数々の新しいビジネスが作り出されており、ドバイ周辺諸国も飛躍的な革新が期待されています。
わが社では、「日本から中東まで」を現地の駐在員とともにトータルサポートさせていただきます。ドバイだけに限らず周辺地域への進出にあたっての相談も受けさせていただいています。何かご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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