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2018年12月11日

ドバイビジネス

ドバイで開催された中東最大規模の太陽光発電関連展示会の模様を紹介 Part1

よく、日本の皆さんからドバイではどんなものがウケますか?というお話をいただきます。

その質問に端的に答えるのは大変難しいですが、現地で日々バイヤーと話しているとドバイで求めているのは“新しい物”、日本に対するイメージは“テクノロジーが優れている”という声をよく耳にします。

 

本日は当社がジャパンパビリオンのオーガナイザーをさせていただいていますドバイの電気水道庁DEWAが主催する「Dubai Solar Show」の模様について紹介させていただきます。

 

ドバイ経済新聞からの抜粋です。

 

ドバイで太陽光展示会 再生可能エネルギー実用化の取り組み紹介

 

10月23日~25日に、中東最大規模の太陽光発電関連展示会「Dubai Solar Show」がドバイで開催された。この展示会は、太陽光発電に関する最先端の技術を展示することで、政府や民間企業との良好な関係を築くための場として大いに賑わいを見せた。

 

来場者はアラブ首長国連邦内の企業にとどまらず、サウジアラビアやバーレーンなどのGCC(湾岸協力会議)諸国や、アフリカ地域などの国外企業も見られた。

 

参加していたEPC企業の多くが、これから太陽光発電事業への参入を考えているということだった。中東の国々は、これまでの石油依存からの脱却を目指し、新たな再生可能エネルギーの利用に政府及び民間企業が積極的に取り組んでいる。また、地域の特性である砂漠の砂によって太陽光パネルの表面が覆われてしまうことが課題となっており、これらが解決できれば、ますます盛り上がりを見せるだろう。

 

石油埋蔵量が現在世界第2位のアラブ首長国連邦は、資源が枯渇する将来を見越して、石油に代わる新たなエネルギーが主流となる国へシフトしていくことを目標にしている。

 

政府が発表した「Dubai Clean Energy Strategy 2050」によると、2050年までには都市全体の75%の電力を再生可能エネルギーで賄うことを目指している。ドバイ最大の太陽光発電所「Mohammed bin Rashid Al Maktoum Solar Park」は、2013年から発電を開始し2030年までに5000MWの発電を計画している。

 

・第1フェーズ:13MWで2013年に連携し、発電開始

・第2フェーズ:200MWで2017年4月に連携し、発電開始

・第3フェーズ:800MWで2020年4月に連携し、発電開始予定

・第4フェーズ:700MWで2022年6月に連携し、発電開始予定

 

また世界で最もスマートで幸福度の高い都市を目指し、DEWAは「Shams Dubai」というプラットフォームにも注力する。住宅や商業施設などへの積極的な太陽光発電システムの導入を促すために、DEWAが登録された太陽光発電コンサルタントや請負業者の紹介も行い、余剰電力分をDEWAの請求分と相殺することも可能になる。

 

ドバイ市内のガソリンスタンドでは、ルーフトップに設置した太陽光パネルの発電で、スタンド内で使用する電気を賄う環境配慮型の店舗も新たにオープンするなど、続々と街なかにも変化が見られるようになった。

 

同展示会に日本からは、現地企業Japan Trade Centre(JTC DWC-LLC)が企画・運営をし、ジャパン・パビリオンとして4社が初出展した。

 

「丸紅株式会社」は、株式会社リバースN51らと提携し、新たな太陽光パネルクリーニングシステム「Papper Sand(パッパーサンド)」を発表。他社が従来使用しているブラシとことなるブレードを採用し、価格、性能、メンテナンスの容易さ、壊れにくさの違いをアピールした。丸紅株式会社機能化学品第二部エレクトロニクス第一課の髙原大樹担当課長は「現在プロジェクトが遂行しているUTTサイズでの導入を考えていたが、展示会ではルーフトップパネルへの導入ニーズが多かった。今後政府の政策が市内に影響していくことで、需要も増すのではないかと考える」と話した。

「株式会社HIPOWER」は、イスラエルで開発されたシステムを改良し、太陽光を利用し空気から水をつくるシステムを発表。16枚の太陽光パネルで最大1日100リットルの飲料水を生成することができる。同社未来事業部の扇田隆次さんは「展示会にも訪れていたインド、スーダン、ウガンダなどの途上国でプロジェクトを進めていきたい」と話した。今後はジプチなどのアフリカ地域での展示会にも積極参加を予定している。

 

「株式会社エコライフ・インターナショナル」は、自社の強みである発電量UPシステムや海外企業と提携したデザインパネルなどを展示。同社はすでに日本国内のみならず、ハワイ、ドバイに拠点を構えており、特に今後太陽光需要が増すと考えられている中東地域については、ドバイ事業所からのアプローチを試みる。井手錠会長兼CEOは「徹底的な他社との差別化をはかり、自社にしかできない事業を強化していく。展示会に来た来場者の反応も確認し、さらに自信をもって中東地域の事業をすすめていく」と話した。

 

 

「SBMplus社」は「オキシド灯触媒」などの技術を使った除菌、消臭、汚れ除去のクリーナー「324 eco PURE」シリーズを発表。同時開催するエネルギーや環境対策に関連した展示会「The Water, Energy, Technology and Environment Exhibition(WETEX)」の来場者からも注目を集め、商品をPRした。

 

昨年日本パビリオンで出展した「ギガソーラー社」は、展示会がきっかけで商談をもった現地ローカルEPC企業のCity Solar社とパートナー契約を締結。独自の画期的なノウハウを、中東を拠点としたプロジェクトに導入していく予定。

 

来場者はUAEだけでなく周辺中東諸国やインド、アフリカ地域など世界各国から参加しており、太陽光プロジェクトの提案があるなど、ジャパン・パビリオンは注目を集めた。

 

次回、へ続く

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