ドバイビジネス
こんにちは、ドバイ駐在員の九門です。
今回は弊社とも密なビジネス関係を持つUnion Coopと言うハイパーマーケットについてです。
ドバイの小売市場ではフランスやイギリス、インドやサウジアラビアから来たハイパーマーケットブランドが数ある中、Union Coopはドバイ発祥で運営の半分は政府が担っています。ドバイ内に12店舗あり、客層の8割は可処分所得の高いUAE国民、そして他はヨーロッパやインド系統となります。地域密着型で「良品を手頃な価格で住民に提供」をコンセプトとし、1982年に設立されて以来現地の人々に長く愛され続けています。
ユニオンコープのロゴ
ドバイ市内に12店舗
そして、我々グローバルパートナーズの現地法人Japan Trade CentreはUnion Coopの各店舗でテストマーケティングやプロモーションを行うプロジェクトを2015年の12月に開始しました。
各店舗で小売販売を行いドバイ現地での消費者の評価や可能性を知ることができるのです。日本やアジアでは有名なブランドであっても、中東地域では全くの無名なブランドとしてUnion Coopの棚に並びます。パッケージの見た目等から、どれくらいの人が手に取ってくれるのか、興味を持ってくれるのか等が分かります。また、消費者の評価をもっと細かく知るには、Union Coopでのプロモーションも行います。主にAl Barsha店舗で、毎週末プロモーションスタンドを立ち上げ、通りがかるお客さんに試飲、試食をして頂き、様々な意見や感想を聞く事ができます。
以前、私がお店で甘酒をプロモーションをした際、1歳ぐらいの子供を連れたアラブ系の若い家族に甘酒を試してもらう機会がありました。勿論、甘酒は飲んだことも聞いた事もないと言われたので甘酒の説明をしたら、とても興味を持ってくれたようで、一口飲んでみてから子供に手渡し飲ませました。するとその子は甘酒を飲み干し、おかわりをねだってきました。その様子をみた母親が「今、母乳離れをさせようとしているところで、普通の牛乳を嫌ってなかなか母乳に代わる飲み物が見つからなかったから、この甘酒は良いかもしれない」と言い、試しに小パックを2個カートへ入れてくれた事がありました。甘酒がこのような使い道になるとは思いもしませんでしたが、文化や生活習慣が違うのであれば、使用勝手も代わってくるのかもしれません。
また、Union Coopでのプロモーションをしていると、他の小売や輸出商社などのバイヤーも売場に視察に来ていたり、プライベートで利用していたりもするので、その後の波及効果を見込むことができます。市場調査に手強いプロジェクトだと思います。
これから中東に商品を販売しようとするのであれば、まずは、現地の人が何を好むのかを調査し、今の商品をどのようにローカライズするべきなのかが重要になってきます。我々は現地での様々なF/S(フィジビリティスタディー)やビジネス視察も請け負っています。ご興味がおありの方は、お気軽にお問合せください。
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