今秋に開催予定であったドバイ万博（EXPO 2020 Dubai）ですが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を懸念し、3月30日、ドバイ国際博覧会（以下、ドバイ万博）を主催するドバイ万博公社は延期を検討する声明を発表しました。

 

 

現在、BIE総会（the Bureau International des Expositions）にて、開催日の変更に向けて調整を進めています。延期の最終決定はBIEの執行委員会と総会で決定され、BIE加盟国（日本もその一つです）による投票数の3分の2以上の賛成をもって、開催日変更の可決に至るとBIE規則で定めています。

UAE国営の通信社WAM*の報道によると、ドバイ万博招致委員会取締役社長兼国務省の管理者であるリーム氏（Ms. Reem Ebrahim Al-Hashimi）は「新型コロナウイルスによる影響で、世界の状況が日々変化している中、UAEは国外関係者と共にドバイ万博開催に関する協議を過去数週間にわたって行ってきた。参加国の中には新型コロナウイルスによる多大な影響を受けており、各国がこの危機をまず乗り越え安全を確保する為にも、ドバイ万博の開催は延期することを推奨している。」とのコメントがあり、UAE国内の状況のみではなく、参加国の人々の安全を第一に捉え、延期を支持されています。

*参照：https://wam.ae/en

また、BIE事務局長であるディミトリ氏（Mr. Dimitri Kerkentzes）は「運営委員会とドバイ万博招致委員会との会議で協議した開催延期の案を支持している。最終決定については、BIE条約の規定・規則に従って執り行う。」と話しています。

 

ドバイ万博については、当社でも過去取り上げていた通り、『Connecting Minds, Creating the Future』をテーマに、今年2020年10月20日～2021年4月10日の期間で開催され、日本を含め192ヵ国が参加を予定していました。

会期中は約2,500万人の来場者を見込んでいたものの、現在尚、UAE国内への入国制限や国際便の全便運航停止という厳戒態勢を敷いており、世界的に感染拡大していることから、延期を検討するに至りました。

 

過去参考記事：

【ドバイ万博から世界中へ広がるSDGs構想をレポートします！】https://www.global-p.com/archives/6943

【2020年ドバイ万博の経済効果は？】https://www.global-p.com/archives/6478

【ドバイEXPO　2020年に向けて】https://www.global-p.com/archives/4863

 

当社では引き続き、ドバイ現地の情報をお届けして参ります。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界的にも経済は低迷していますが、将来的に伸びていくのは中近東・アフリカと見られており、そのハブに位置しているのがドバイです。

海外展開を見据える上で重要なポイントは情報量です。現地の動向などご関心のある方、お気軽に当社へご連絡ください。

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