2020年　国際的にも5Gの普及が本格的に始まろうとしています。実はドバイでは、5Gのインターネット環境が既にあり、人口の集中する都市(主にドバイ空港周辺、人口島のパームジュメイラ、ドバイインターネットシティ)や世界一高ビルのブルジュ・ハリファで5G対応がされています。5Gを上手く利用することで、既存のビジネスに潜在的な需要が発見されていくかもしれません。

まず、UAEのインターネット環境はどのような状況なのかを把握しておきましょう。

 

UAEのインターネット環境の状況

UAEでのインターネットの普及率は99.06%(2019年度)です。それに対して、日本のインターネット普及率は79.8%（2018年度）となっています。UAEの人口は日本よりも少ないという差はありますが、驚異のネット普及率です。

Global Media Insight によると2020年度のUAEの人口は983万人であり、そのうちの毎日SNSを利用するのは973万人で98.8％。一日の内にインターネットの平均利用時間は約7時間で、SNS平均利用時間は約3時間です。さらにSNSの利用者数は昨年度に比べ6.3%伸び、インターネット利用者の増加率は昨年度比で1.3%増です。

参考資料:GMI（https://www.globalmediainsight.com/blog/uae-internet-and-social-media-usage-statistics/）

このことからも、既にインターネットが普及しているUAEでは、企業広告やアプリケーションにSNSが利用される傾向は強まりそうです。実際に、SNSを通して企業情報を積極的に発信したり、SNSで企業ページを持つ企業は多く存在します。

 

ドバイの5G通信

インターネットの普及が著しいドバイでは、5Gの普及に力を入れていました。2019年12月には5GをUAEに推進するために「5G会議」が開かれましたし、UAE通信大手企業のEsialatとduは既にUAE内で5Gサービスを提供しています。既にドバイでは、5G対応のスマートフォンが、サムスン・HUWEI・OPPOから販売されています。（値段は10万～14万円前後）。

5Gとは、通信速度が最大１Gｂｐｓの通信速度（4Gの約20倍）で4Gでは実現できなかった、高速・大容量・多数同時接続が可能になるのが特徴です。

４Gの10~20倍ものダウンロード速度になることが期待されており、5Gがさらに普及する事で新しいビジネスにも利用することが可能です。VR、AR、動画サービス、遠隔医療、ドローン、スマートシティ、IT家電、などの分野で潜在的な需要が発見され、適用されていくことになるでしょう。

例えば、高速ダウンロードにより、超高画質動画やアプリケーションの利便性が高くなったり、スポーツ観戦にはVRや多数のモニターによるリアルタイム中継ができるようになります。家電製品も今まで以上にデジタルの活用が進んでいくことでしょう。

 

 

インターネットの産業は著しく成長し変化しています。4Gが普及し始めたのは約8年前。３Gに関しては約20年前に普及していきました。そして、2020年は5Gの時代。つまり、通信の技術革新は約10年ごとに起きています。

日本ではdocomoが2020年3月25日から5Gサービスを提供しました。しかし、アメリカ、韓国、中国では2019年に5Gサービスは開始されています。「5Gが何となく始まるらしい・・・」という考えではもう遅いのです。既に実用化された後に参入する前に、このインタ―ネット市場の将来を予測し、いち早く新しい産業の目を付け、インターネットを上手く活用していける企業には、大きな成功が見込めるのではないでしょうか。

約10年ごとの起きてきた、通信技術の革命。2020年はそのまたとないチャンスになるのではないでしょうか。また、日本と比較しドバイは、インターネットに関して、5Gや海外のインターネットサービスが多く進出しているなど先進的なものがあります。

当社では、現地の市場調査や中東への進出サポートを行っており、現地に根付いた活動をしております。現地の市場の動向にご関心のある方は、是非、当社の方へお気軽にご相談ください。

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